ネコ耳雪ちゃん byいちあさま
「ネコ耳雪ちゃん」


 ある朝、目覚めたら頭に耳が生えていた。どうやらネコの耳のようだ。
 突然の事にパニックになった雪は、大慌てて古代の元へと駆け込んだ。


「・・・へぇ、本当にネコ耳が生えてるんだ」
「なんでそんなに冷静なの? 古代君」
「いや、驚いてるよ。ただ、ふと真田さん辺りが何かやったんじゃないかって思ってさ」
「2199の真田さんはそんなにマッドな感じしなさそうだけど・・・。それよりこれ、どうしよう。まさかずっとこのままだったりしたら・・・」

 また人に奇異の目で見られるのかと思うとしゅんとなってしまう雪だった。そんな彼女を気の毒に思う古代だったが、
しかし彼女の気持ちに合わせてなのか、シュンと項垂れるそのネコ耳の破壊力は凄まじく、ついウズウズしてしまう。
 そんな邪な気持ちを誤魔化すかのように古代は雪の肩を抱いた。

「何が原因なのかもわからないし、少し様子を見ようよ。それで変わらないようなら真田さんか佐渡先生に相談しよう。大丈夫、君は俺が守るから」
「ん・・・」

 雪も古代の力強い言葉に少し安心したのか、その胸に擦り寄る。
 不安気ながらもどこか嬉しそうな心情が、ピクピクと動くネコ耳により丸わかりだ。それが可愛くて可愛くて仕方がない古代の箍は
あっという間に外されるのだった。

「それにしても、こっちの耳もちゃんと聞こえてるのかな?」
「やん!」

 言いつつネコ耳に顔を寄せ、ふと息を吹きかけると雪はビクリと反応を示す。

「ちゃ、ちゃんと聞こえてるわよ」
「ふぅん。そうなんだ」
「あ!」

 ぺろりと耳たぶを舐めれば声をあげその耳がピクピクと動くそれを見て古代はニヤリと笑った。

「雪はこっちの耳“も”弱いんだな」
「や、ちょっと、古代くん、何をして・・・ぁん!」

 雪の抗議も聞かずに古代はそのねこ耳を攻め続ける。と同時に彼の左手は雪の背中を辿り、下へと降りていった。

「しっぽは生えてないんだな。残念」
「ん、何言って・・・、あ、やぁん!」
「雪・・・、可愛い」







※ 以下、自主規制  ※








次に雪が目覚めた時、ネコ耳は消えていた。
そしてどこかしら残念そうな古代の姿を見て、「古代君ってああいうのが趣味なのね」と思う雪なのだった。









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<2014.0113>
いちあさま星の彼方に(いちあさまのブログ)にいただいてしまいました!(強奪したといもいう……)
こんなに可愛いくてきゅんきゅんしてちょっぴりオトナの香りのする素敵SSを、誰にも見せない手はない!
ということでうちで飾らせていただきました。

いちあさま、ありがとうございます!自主規制先は、いちあさまの気分しだい??かも??

ひがしのひとみ
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